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漫画のために早退したい

読んだ漫画のてきとう過ぎる備忘録ネタバレ前提。他。

2017/04/27 奈落の羊①②/きづきあきら、サトウナンキ

 

奈落の羊 : 1 (アクションコミックス)

奈落の羊 : 1 (アクションコミックス)

 

 


自堕落な生活を送る大学生・修二の唯一の趣味は【生配信】。
ネットで人気者になれば就職せずとも生きていけると信じる彼は、
ある日、ネカフェ住まいの援交女性・メイと出会う。
彼女を【オモチャ】にして番組を作り、リスナーから金が集めようと考える修二。
メイを懐柔しゲスな番組で企画がうまくいく、と思われたそのとき…!?  


 

わあ!胸糞が!胸糞が!!悪いー!!
ネットで試し読みした時から胸糞悪かったが、
実際読むとまた酷い。笑
 
ただ、ポジティブにしろネガティブにしろ、
誰かになんらかの爪痕を残す漫画が好きなので、
そういう意味ではこいつはなかなかにすごい漫画だ、と思う。

私は夜が更けた頃にこの漫画を2巻まで一気に読んだら、
神経が興奮してその後2時間寝付けなかった。
そういう漫画だ。
 
就職のことも考えず大学も真面目に通わず、動画配信で食べていこうとする男。修二。
両親が亡くなり、元来の病的なコミュ障(なんと表現したらいいのだろう。対人恐怖症?)が災いし生きる術も失くし、
身体を売って漫画喫茶に寝泊まりする少女、メイ。
 
修二は視聴者の“オモチャ”を探している。
メイは男の指示に従うことで、助けられたり金や食事を与えられたりする。
 
この人物像、構図。
誇張はもちろんあるが、現代では有り得なくない気がする。
特に「動画配信で稼ぐから就職しない、学校も行かない」人間に関しては、確実に実在するだろう。
 
そう見ると、書き手にどういう意図があったにせよこれは社会風刺漫画なのかもしれない。
 
ただ、少女・メイが(1巻で修二の友人・嘉門も言っていたように)生活保護など、
公的な助けを一切受けていないのが不思議で、非常にもどかしい点でもある。
そこに関してあまり言及はされておらず、ただ配信者・しゅうじが
 

さっきからお前の言ってる
「大丈夫」「できる」「ふつう」
 
全部できるヤツらで決めた基準じゃねぇか
 
メイは
落ちたスプーンを替えてもらうことができない女なんだ

 

と言っており、
これで嘉門の「生活保護」「ふつうのところでいいから仕事をしてみよう」という意見は最終的にかき消されてしまう。

 
メイがなんらかの形でホームレスを脱してしまえばこの漫画は終わってしまうので仕方ないのだが、
現実的に考えればまず役所で、生活保護申請、自立支援施設の活用を検討してほしいところだ。
いや、漫画なんだけど。
でも、メイをなんとかしてあげてー!と思ってやきもきしてしまう。
 
作画としては、太めの線で描かれたPixivコミックにありがちな雑さが目立つ。
Pixivや漫画アプリという小さい画面からコミックスへ飛び出して、
引き伸ばされたというか、線の荒さ、描き込み不足がはっきりしたというか…。
BLだが、ほむらじいこのコミックスを読んだ時も同じことを感じた。
 
Pixiv由来の作家さんはアシスタントとかいない方が多そうだし仕方ないかなとは思う。
これから商業でもっと人気を出して、
コミックスの要領を把握したらもっと良くなるのかな。
その時がまた楽しみだなあと感じる。

ただあまりに神経に障るので(気に入らないという意味ではなく、体調を崩すという意味で)
3巻以降はかなり元気な時に読破したい。


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