2017/02/11 WHITE NOTE PAD②/ヤマシタトモコ
WHITE NOTE PAD 2 (フィールコミックスFCswing)
- 作者: ヤマシタトモコ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2016/12/08
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
おれたちはひとりひとりじゃなく ふたりなんだから
私の人生は奪われた――女子高生(17)と中年男(38)。
女と男、人格逆転ドラマ。
ヤマシタトモコは大好きな作家のひとりだが、ごめん、正直に言う。
一巻読んだのすごい前だから、よくわかんないまま終わってしまったごめんなさい…。
もう一度最初から通して読みたい…。
これだけではあんまりなので、ヤマシタトモコへの愛をここに記す。
ヤマシタトモコの描く人物の魅力、どんどん上手くなるストーリー構成には惹きつけられるばかりである。
既刊をほぼ全て持っているが、初コミックス「くいもの処明楽」の時からそのストーリーの完成度と魅力的なキャラクターは光っていた。
「Love,Hate,Love」、年の差恋愛にときめいたのはこの漫画が初めてだった。
「MO'SOME STING」、ヤマシタトモコの暴力的な魅力にやられた。
興味の湧かないキャラがひとりもいない。
特にオタク系中国マフィア(細マッチョ)の王狐文(ワン・フーウェン)がかわいくてかわいくて。
当時まだ長編の少なかったヤマシタトモコだが、キャラクターたちの生活をもっともっと見ていたいと心から思った。
「BUTTER!!!」、初の長編。全6巻。
”鬼田先生”というキャラに撃ち抜かれた。自分の中の教師萌えを知った。
「ひばりの朝」「無敵」、ヤマシタトモコは狂気を描くのも恐ろしく上手いのだと思い知る。
「さんかく窓の外側は夜」、決定的である。
ホラーとサスペンスとスリルとややBLの融合。相変わらず非常に魅力的に描かれる少女。
やはりヤマシタトモコはめちゃくちゃおもしろい。
3巻まで買い揃えて友人の誕生日に贈った。
即読み終えて「最高だ!」と叫んだ友人から友人の親にまで回され、友人の親も「最高ね!」と叫んでいた。
「花井沢町公民館便り」、なんだこの構成は?何度読み返しても新しい発見をくれる。そして読者を驚かす。
考察に燃えるブログも散見した。ヤマシタトモコは完全にストーリーテラーとなった。
あー。ヤマシタ作品が恋しくなってきた。すべて読み返したい。
でもその前に、WHITE NOTE PAD、また、もう一度読みます。
ヤマシタ先生、ごめんなさい。